大きな瞳と、まるで小鹿のようなスリムな体型が特徴的な
イタリアングレーハウンドは、イタリア原産の小型犬です。
洗練されたスタイルと共に、歩く様も優雅で(ハイステップ歩様)、
大変のびのびとしています。
イタリアングレーハウンドは、走り方にも特徴があります。
先祖にグレーハウンドを持つとされていますので、グレーハウンドと同じく、
ダブルサスペンションギャロップ(前脚と後ろ脚を揃えて、背中を使って走るスタイル)
を使って、最速のスピードを保つことができます。
イタリアングレーハウンドは、犬種としてはグレーハウンド系に属しますが、
猟やドッグレースに使われる事がなかったため、トイグループに分類されています。
この犬種は、17世紀頃に、イギリスの上流階級の間で人気が高まりましたが、
その後、様々な事情で絶滅に危機に瀕することになります。
しかし、その危機を乗り越え、アメリカへと渡ったイタリアングレーハウンドは、
再び人気犬種の仲間入りを果たしました。
日本においても、その個性的で上品なスタイルと、
小型犬ながら穏やかな性格である事が、愛犬家たちの間で評判となり、
また、短毛で手入れが比較的簡単なこともあり、
「イタグレ」の愛称で人気上昇中の犬種となっています。
○被毛
滑らかな短毛で、サテンのような光沢があります。抜け毛は少ない方です。
○毛色
ブラック、またはグレー、スレート・グレー、イエロー(イタリア語でイザベラ)の
いかなる色調でもよい。
単色を理想とするが、ホワイト・マーキングも許容範囲である。
○サイズ
体高:オス・メスともに32〜38p
体重:オス・メスともに最高5kg
○耳
耳の付け根の位置が大変高く、通常折りたたまれて寝ている「ローズ耳」ですが、
警戒時には付け根が立ち、耳は側方に水平にあげられるため、
”フライングイヤー”とか”プロペラ形の耳”と言われます。
○歩様
ハイステップ歩様*1が特徴的。シングルトラック歩行*2。
*1
肩甲骨の角度が浅い事などが原因で、前趾を誇大にあげる不正な歩様とされていますが、
イタリアングレーハウンドやミニチュアピンシャーでは正常歩とされています。
*2
犬の重心の真下に足を運ぶ歩き方で、最も消費エネルギーがよいとされ、
理想的な歩き方と言われています。
○寒さに弱いので、コートは必需品!
イタリアングレーハウンドは、非常に薄い短毛のため、大変寒さに弱い犬種です。
特に冬場は、おしゃれのためではなく、
健康管理のためにコートが必需品であることを忘れないでください。
イタリアングレートハウンドは、大変明るくて無邪気な性格です。
心を許した家族に対しては、非常に愛情深く、従順な性格で、
一緒に遊ぶ事を好みますが、必要以上にベタベタとかわいがられるのは苦手とします。
時には静かな場所で、自由に一人で過ごす事も好みますので、
過度な可愛がりは必要ありません。
このように、家族には愛情深いイタリアングレーハウンドですが、
少々内気な性格があり、見知らぬ人には強い警戒心を持ちます。
怖がりで臆病な面も持っています。
何かを追いかけて、走り回る事が大好きで、瞬発力にも長けています。
しかし、その瞬発力と怖がりな性格のために、驚いてパニックになると、
そこがどこであろうと、その場から逃げ出すことしか考えられなくなり、
高所から飛び降りたり、垂直な壁に駆け上がろうとします。
そういった無茶な行動から、大きなケガを引き起こすこともあるので要注意です。
このように、イタリアングレーハウンドは、非常に感受性が鋭い面もありますが、
普段は大変穏やかでおとなしい性格です。
他の動物や犬、人間の子どもとも仲良くできる犬種ですが、
そのおとなしさゆえに、乱暴な犬や子どもに怪我を負わされることもありますので、
注意しましょう。